「がん治療とお金」 不安の声が届いた日~ジャパン キャンサー サバイバーズ デー 2025出展レポート~

患者家計サポート協会所属の相談員、相談員候補生メンバー

2025年6月1日、東京築地の国立がん研究センターで開催されたジャパン キャンサー サバイバーズ デーに、患者家計サポート協会が出展しました。
ブースを訪れてくださった、多くの皆さまとの出会いと対話に感謝いたします。
印象に残った一日を振り返ります。

【無料】がん治療が始まるときに考えておきたい困らないための対策

患者家計サポート協会では、専門の相談員によるがんと診断された方のお金の無料相談を行っています。
ご家族のみ、医療従事者もOKです。
「がん治療が始まるときに考えておきたい困らないための対策」を一緒に考えています。

アンケート結果に足を止める人が大勢

患者家計サポート協会では、「がん患者の経済的負担に関する実態調査」(2025年3月18日発表)を行い、がん患者さんやご家族がかかえる「医療とお金」の心配について、調査結果とともに、問題提起をしています。

今回のジャパン キャンサー サバイバーズ デーのブースでは、その実態調査の結果の一部を提示しました。
「本当にそうですよね」、「うちも困った時期があった」と、足を止める来場者が続出。
約150人の方に、冊子やチラシをお渡しすることができました。

なかでも、今後の高額療養費制度の見直しに対する不安感は、多くの人が持っていました。
お配りしたチラシには8月末まで追加アンケートを募集している旨も掲載し、ご協力を呼びかけました。

ブースでの対話や、無料相談も

一般社団法人できることの矢作ご夫妻と入院治療時お子さんのお預かりについて意見交換

当日は、患者家計サポート協会の相談員が交代でブースに立ち、来場者と直接お話することができました。
「今、こんなことに困っていて…」、「身内ががんになって、お金のこともが気がかり」などのお声をうかがい、ファイナンシャル・プランナーとしてお伝えできたこともあったと手ごたえを感じました。

矢作さんには、メディカルカフェでもお話いただくことになりました!
楽しみです!

ご相談者さんに撮影の許可をいただき、掲載しています。

会場内で無料相談も実施しました。
事前予約と、当日希望の方、それぞれに30分間ではありますが、個別にお話をうかがって相談対応をしました。
少しでも、気持ちが軽くなってくれていたら、患者支援をするファイナンシャル・プランナーとして、とてもうれしく思います。

イベントは、出会いと広がりの場

ジャパン キャンサー サバイバーズ デーには、私たちの他に9団体がブース出展をしていました。
イベントは、共通の想いを持つ方々との出会いと広がりの場でもあります。
今後の連携につながりそうなうれしいご縁も生まれ、改めて、こうした場に出ることの意義を感じました。

また、医療者向けセミナーのチラシも併せて配布し、関心を寄せてくださる医療従事者の方とも情報を共有できました。
患者支援の活動を一緒に考え、広げていける仲間が増えていく。そんな一日でもありました。

医療従事者向け勉強会は参加申し込み中です!
詳細はこちらのページより

おわりに

協会マスコットキャラクターのくまちゃん(名前はこれから)イベントで会ったら抱っこしてね♪

医療とお金の悩みを、一緒に考えるファイナンシャル・プランナーがいます。
そのことを、一人でも多くの人に伝え、力になりたいと、思いを新たにしました。

お立ち寄りくださった皆さま、ありがとうございました。
今後も医療とお金の相談や情報発信の活動を、みなさんに届けてまいります。

執筆者:松川 紀代(AFP認定者)
監修者:黒田 ちはる(CFP®認定者)

【回答受付中】第2回 がん患者の経済的負担に関するアンケート

2025年2月に実施した、第1回「がん患者の経済的負担の実態調査」を基に、第2回のアンケートを実施することになりました。

前回、回答いただいた方も、ぜひ回答いただけると嬉しいです。