日本癌治療学会学術集会にてポスター発表

10/24~26に福岡で開催中の第62回日本癌治療学会学術集会PALプログラムにて、一般社団法人患者家計サポート協会よりポスター発表で活動紹介しました。

多くの方に、がん治療の経済毒性(経済面のつらさ)に対する取り組みを知っていただけるきっかけになれば嬉しいです。

今回、福岡で活動されている会員2名を中心に、ポスター発表を行いました。
今後も様々な活動を通じて経済面の支援の輪を広げていけたらと思います。

研修受講生による第62回 日本癌治療学会学術集会 参加レポート

第62回 日本癌治療学会学術集会 参加レポート

10月24日(木)から26日(土)までの3日間、福岡市で開催された学術集会に、福岡在住の梶原さんと倍本が参加しました。

今回の学術集会では、2,000題以上の演題が発表され、一般口演、シンポジウム、ワークショップなどが行われました。

私は看護師として、医療従事者向けの16のプログラムに参加しました。

内容は、「がん通院治療センター看護師による運用面と投与時の工夫」、「がん相談支援センターの周知向上への取り組み」、「AYA世代がん患者のアピアランスケアなど」、新しい学びが多くありました。今まで、学会の参加経験はあったのですが、がん専門の学会は初めてで、新薬の説明に戸惑い、ロボット支援手術器械展示には驚き、呆然としました。

また、認定がん医療ネットワークナビゲーターの活動に興味を持ち、e-ラーニング視聴を開始しました。がん対策基本法などの制度や倫理、各種がん治療の情報、AYA世代や高齢者のがん患者の特徴、コミュニケーションスキルなど、多くの情報を得ることができました。

私は、長年看護師として臨床勤務をしてきましたが、参加者の講演を聞く中で、自分の経験とのギャップを感じ、少し落ち込むこともありましたが、今後は、がん患者さんにとって頼りになる知識と経験を積んでいこうと改めて考えました。

愛知県がんセンターの本多和典先生の講演「がんの経済毒性」では、

がん治療に関するアンケートやデータから以下の患者さんの声が紹介されました。

  • 検査や治療前の費用の提示。費用の概算を事前に知りたい。
  • 治療計画の説明と合わせて費用や期間などの見通しを説明してほしい。
  • 医療費の透明化、各検査、治療の費用を具体的に示してほしい。
  • 治療法が複数ある場合、治療ごとの費用を比較できるようにしてほしい。
  • 経済的な問題を相談しやすい環境の整備、医療費に関する制度や支援の情報提供を充実してほしい。

これらは、自分が入院した場合にも知りたい内容であり、医師には直接聞きづらい内容だなと感じました。今後がん患者さんを支援していくFPとして大事な声だと受け止めました。

10月25日の夜は、全体交流会でたくさんの参加者の方と楽しい時間を過ごしました。

3日間充実した時間を過ごし、新たな知識を得ることができました。これらの学びをこれからの活動に活かしていきたいと考えています。

                          AFP認定者 倍本 恵美子

全国の医療従事者、FP、保険代理店、士業など、患者さんの支援に携わる方を対象に研修を行っています。