【研修後】参加者アンケート
医療従事者、FP、保険代理店、士業といった、がん患者さんの支援に携わる方、携わりたい方を対象に当法人では「支援者向け研修」を定期開催しています。
どなたでも参加可能な「初級編」にご参加いただいた皆さまからのアンケートを一部ご紹介しますので、ご検討中の方はご参考にしてください。
研修参加をご希望の方は、次回7/25(火)の無料説明会にご参加ください。
参加者の属性
6/11(日)に参加されたのは12名です。今回は看護師でFP資格を取得されている方が何名かいらっしゃったのが印象的でした。
主な職業
看護師5名、保険会社所属3名、保険代理店3名、医療ソーシャルワーカー1名、その他(公認不正検査士)1名
FP資格について
AFP取得6名、2級FP3名、持っていない2名、CFP取得1名、これから考えている1名
※初級編はFP資格の有無は関係なく受けられます。
居住地
神奈川4名、北海道、千葉各2名、大阪、山梨、岐阜、岡山、東京各1名
オンライン研修なので、全国各地からご参加いただけました。
1.初級編参加のきっかけ、目的
- 経済毒性について知る、FPとして働いていきたい。
- 自身が元看護師であり、がん患者さんに対してFP知識及び医療知識・経験でサポートを行いたい
- 家族ががんに罹患し関心を持ちました
- 現在の仕事に関係するため
- 中途障害、癌や、病気によって、経済的に困窮が見通せる患者・利用者・家族と関わることがあり、その方々自身が治療や障害と両立しながら生きていけるような支援をしたいと考えたため
- 自分自身もがん経験者でありFP協会○○の前支部長でもあった為、地元にも広めていけたらという思いから参加しました
- 療養の場で、お金の問題を抱える家族に多く出会うため
- 今後、病院での相談も展開したいと考えているのですが、個人で行うのではなく、同じ思いの方々と協力しながら解決していく必要があると感じているため
- 今後、相談員として活動を希望しているため
- 黒田先生のSNS、黒田先生と一緒に仕事をしてみたいから
2.印象に残った内容
- お金で苦労するのは分かっていまさしたが、実際収入がある方の負担額の多さにびっくりしました
- 制度によっては長期間のサポートではなく、短期間で復帰する方に適応となることが多い事についてです
- 近年では長期的に使う分子標的薬が増えてきており、医療費が高くなっていることについてです
- 早期介入の必要性
- 困りごとの実態での事例。長期間の治療が行われるほど困っている事。がんサバイバーが増えているので、表面的にはわかりにくいが、経済的に困っている人は多いのではないかと感じた
- 患者支援分野でのFPの業際
- 本人や家族の希望もふまえた全体像をとらえながら提案すること
- 経済毒性という定義がよく理解できました
- お金の全体像を見てから案内するということ
- 経済毒性が備えのためのことばではない。ということ
- 病院の医師が経済毒性のことを発信され、FPの介入の必要性を訴えていらっしゃること
- 医師が論文にてがん治療に伴う経済毒性の問題に対してFPの介入の必要性を掲げている点
- 臨床現場で経済的な事情により、治療薬を受け取れない、延期せざるを得ない現状が多くあることは初めて知りました
- 経済的理由で、検査や治療、投薬を受けないという悲しい現実
3.どのように活かしていきたいか
- まだ使用できるところがありません
- これから出会う方の家族や知人の中に、がんと闘病している方がいれば今回学んだ知識でサポートをしていきたいと思っています
- 中級も受講して理解を深めたいです
- とりあえず、職場の関係者にFPさんの役割について周知したいと思います
- 既に何人か気になる患者さんがおり、ただどう切り出して活用するか、計画をねっております。講義にもあったとおり、MSWの業務内で時間を確保することが課題です
- まずは、病気療養で今後の生活費に不安を抱えている方に「相談窓口がある」ことを知ってもらいたい
- 今勤務している病院で使用していくことは、まだハードルが高いが、今後自分の身近で治療費の工面で困っている人がいれば力になりたい
- 私も看護師なので、まずは周りの医療職にも正しい知識をつけてもらう必要があると感じました
- 現在FPとして活動はしていませんが、お客様ががんになってしまった時に知識があるのとないのとではお役に立てることも変わってくるのではないかと思っています?
- 現在の業務の会話の話題のネタとして活用してみたい
4.どのような方が受講に向いていると思いますか?
- ガン告知をされた患者、家族
- FP業務を行っている方や医療現場にいて患者さんへのケアを実際に行っている方
- 医療やFPなどの基本的知識を持っている方
- がん患者支援者全般
- 傾聴力がある方
- 基本は、やはりFPです
- 初級は、キャリアコンサルタント(aya世代に向けて)、ケアマネジャー、社会福祉士など繋がるという役割はできるかと
- 病院で退院支援にあたっている看護師。その必要性を感じているMSW、看護師長や部長クラス。病院事務職の方など
- ある程度の医療的な知識もないと難しいのではないかと思いました
- 今回、医療従事者の方もご参加されていましたが、日々がん患者さんと向き合っている医師や看護師、その他医療従事者の方に参加いただけると良いのではないかなと思いました
- 税理士、FP、企業内の人事担当者
5.感想など
- わかりやすい内容でした。ありがとうございました。
- 勉強になりました。ありがとうございました。
- まだイメージができず、個別事例などを学べたら良いと思いました。
- 経済毒性は医療者でもインパクト強い名称です。今回の研修を聞いて理解できましたが、広く周知するにはもう少し柔らかいワードになると受け入れやすい(患者にも、医療者にも)と感じました。
- 経済的な悩みの支援は医療者はなかなか難しい分野なので、FPさん達が活躍していただけると心強いです。
- 貴重な経験談もふまえた講義、ありがとうございました。
- がん患者及びその家族が具体的に何にどう困っているのか知ることができました。その後の支援の入り口として、スクリーニングをいかに早い段階で行うかが重要であるかということ。相談窓口があるということをスピード感をもって浸透させたいと思いました。
- 患者家計サポート協会自体の認知度があがり、その必要性が理解されると、スクリーニングを使って病院でのサポートもしやすいと思います。入り口として学会へのアプローチや病院への普及と同時にぜひMSWの集まりにもアピールしていただけたら、広がりやすいのではないかなぁとおもいます。
- 中級編、上級編も検討させていただいているのですが、具体的に今後どう展開していくのか詳細がわかると助かります。
- がん治療の現場において、日常的に経済毒性による問題が治療内容に与える影響の多さの実態を知り、改めてこの課題に取り組んでいく必要性を感じました。
- 公的な社会保障制度やMSWの方の存在など一見いろいろな支援があるから大丈夫なのでは?と思いきや、現実としては存在する支援しきれていない狭間の部分(あまり上手く表現できないのですが)でつらい思いをされている患者さんもきっと多いと思います。
- 患者さんにFPによる家計相談の存在を認知していただくには、やはり医療機関との連携が大切になってくるのではないでしょうか。
- 中級編も参加させていただきたいと思います。
- 潜在的需要は膨大だと思うので、伝え方・組織化が上手く行けば爆発的に広がりそう
振り返り
一般社団法人患者家計サポート協会を立ち上げて2ヶ月が経ち、患者さん向けのオンラインサポートや医療機関や企業との連携についても少しずつ前進しています。
がん患者さんの経済面の支援には、「公的制度の活用」「就労支援」「家計管理」を同時に進めていく必要がありますが、家計管理についてはまだまだ認知されていないのが課題です。
この課題を解決していくため、がん患者さんに関わる支援者全体の「がん患者さんのお金に関する研修」(初級編)、患者支援を担うFPの育成研修(中級~上級編)を開催しています。
ご感想にもありました、個別的な事例とその解決方法については、中級編でじっくりと学んでいく予定です。
初級編の研修に関しては、今年は8/6(第2回目)、10/1(第3回目)を予定しています。(内容は3回とも同じ)→研修事業についてはこちらより
初級編の後の中級編も検討されている方は、事前課題もありますので、8/6(第2回目)の受講をお勧めしています。
研修の説明と共に最近の当法人の各事業の進捗状況などを7/25の無料説明会でもお伝えできればと思いますので、ご興味のある方はご参加いただけると嬉しいです。
追記)
一般社団法人患者家計サポート協会を立ち上げて2ヶ月経ちますが、メインのがん患者さんのオンラインサポートの依頼も増えてきております。
「自分と同じように困っている方のお役に立てるのなら」と快くサポート中の模様を写真協力や取材までOKしてくれたがん患者さんもいらっしゃるほど、患者さんやご家族自身も経済面のサポートの必要性を感じてくださっています。
一人でも多くの方のがん治療のお金の悩みを解決できるよう、支援の輪を広げていきたいです。
患者支援が行える専門のFPも必要ですが、FPだけでは難しいので医療者や保険代理店、士業といった方々のご理解やご協力がとても重要です。
ご興味のある方は一緒にがん患者さんの経済面の支援について学びませんか?
FPでなくても受講は可能です。
医療費やお金のアンケートご協力のお願い
1~2分で終わる医療費やお金のアンケートです。
ご協力いただいた方には、患者家計サポート協会のイベントなどお知らせ情報をメールでお届けします。
【アンケートの目的】
①今後の更なるサポートの向上のため
②患者さん、ご家族の悩みの現状を多くの方に啓発し、過ごしやすい環境を作っていくため
③助成金や寄付により最小限のご負担でサポートをご利用できます。そのための申請や報告に実績として反映していくため
【ご安心ください】
個人は特定されないよう、データ化いたします。