がん治療で間違えやすい「保険」のはなし

今まで大きな病気をしてこなかった人にとって、「似たような名称の制度やお金のサービス」に戸惑った経験が一度はあるのではないでしょうか。

私たち、患者家計サポート協会で定期開催している患者さん向けの医療費と生活費の無料相談会でも、まずは制度やお金の名称を整理するところからはじめています。

「保険」は色んなところで出てきます

例えば「保険」、公的医療保険(いわゆる健康保険)のことなのか、民間の生命保険のことなのかによっても申請先も変わるし、受けられる内容も優先順位も変わってきます。

会社の団体保険があると、申請先は会社だけれど、でも公的なものではないということでより混乱してしまう方もいらっしゃいます。

会社を辞めて、再就職するときには失業給付の関係で雇用保険も出てきます。

このあたりになってくると、制度と制度の選択によっても治療生活のお金が変わってきますので、相談では慎重にお話を伺いながら進めていっています。

よくある言い間違いで損することも

また、多いのは「高額医療費」という言葉です。

高額療養費(健康保険の制度で一定額以上の高額な医療費は戻ってくる、図表参照)なのか、医療費控除(税金の還付、確定申告が必要)によっても戻ってくる金額はまったく違います。

他によく聞くのが「障害者年金」

障害年金は老齢年金、遺族年金と合わせて年金制度であり、毎月受け取れる金額のことで、障害者手帳は税金優遇や医療費の一部免除などサービスのことです。

障害年金も障害者手帳も等級は一緒ではありませんので、どちらかが該当してという方もいます。

このあたりは、言い間違いにより「該当しないかも」と思っていて、申請を断念していたケースも少なくありません。

病院のがん相談支援センターや当協会の相談で、確認していただければ未然に防げることもありますので、お気軽にご相談いただければと思います。

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