がんと診断されて最初に確認したい「お金のこと」5つ

がんと診断されると、頭が真っ白になり、治療のことで精一杯…という方も少なくありません。
まず第一に大切にしていただきたいのは、お身体のことです。

40代女性

抗がん剤と乳がん摘出手術が終わって、術後に通院で分子標的薬治療、ホルモン療法5年を控えています。
シングルで子どもは大学受験を控えていて、今はそちらも気がかりです。

こうした声は、決して特別なものではありません。
診断直後や治療の節目では「今は何とかなりそう」と感じていても、
生活のことやこれからの見通しを考え始めたときに、
お金の不安が少しずつ具体的になっていきます。

ただ、少し時間が経ち落ち着いてくると、
「仕事はどうなる?」
「治療費は足りる?」
「この先の生活は大丈夫?」
といったお金の不安が、少しずつ現れてきます。

そんなときは、すべてを一度に考える必要はありません。
まずは、確認しておきたいポイントを5つに分けて整理してみましょう。

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確認1:今の収入はどう変わる?

まず確認したいのは、働けなくなった場合の収入です。

会社員や公務員の場合、傷病手当金の対象になる可能性があります。
また、有給休暇や病気休暇が使えるケースもあります。

「いつから」「どれくらい」「どのくらいの期間」収入は確保できるのか。
ここを把握するだけでも、不安はぐっと整理されます。

確認2:医療費はいくらかかりそう?

次に気になるのが治療費です。

高額療養費制度があるとはいえ、自己負担がゼロになるわけではありません。
入院か通院か、治療が短期か長期かによって、負担感も変わります。

まずは「1か月あたりの上限額」を把握することが大切です。

わかりにくい場合は、病院のがん相談支援センターや、私たち「患者家計サポート協会」の無料相談もご活用ください。

くまちゃん

高額療養費制度は今後見直しが予定されているため、相談を利用して最新情報の確認してみましょう。

確認3:医療費以外に増える出費は?

見落とされがちなのが、医療費以外のお金です。

・通院の交通費
・付き添いの家族の負担
・食事や日用品の変化

一つひとつは小さくても、積み重なると家計に影響します。
「何にどれくらい増えそうか」を書き出してみましょう。

確認4:使える保険や制度は?

公的制度と民間保険の両方を確認します。

・公的制度(傷病手当金、高額療養費など)

・医療保険・がん保険の給付金

「いつ」「どんな条件で」「いくら受け取れるのか」
請求に必要な書類も含めて、早めに整理しておくと安心です。

確認5:今すぐ決めなくていいことは?

診断直後は、冷静な判断が難しい時期です。

・仕事を辞める
・貯蓄を大きく崩す
・資産を処分する

こうした判断は、急がなくてもよい場合があります。

「今決めること」「少し待っていいこと」を分けることが、
大きな後悔を防ぐポイントです。

お金の不安を「整理」するという考え方

がんと診断された直後に必要なのは、 完璧な答えではなく「整理する視点」です。

収入・支出・制度を一つずつ確認していくことで、 不安は「対処できる問題」に変わっていきます。 もし、 「何から考えればいいかわからない」 「自分の場合どうなるのか知りたい」 という段階でも大丈夫です。当協会の無料相談では、状況を一緒に整理するところからお手伝いしています。

一人で抱え込まず、気軽にご相談ください。

執筆者:松川 紀代(AFP、患者家計アドバイザー®)
監修者:黒田 ちはる(CFP®、患者家計アドバイザー®)

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